Work
眺望と日を遮ることを両立した、木製建具。
既存のサッシに後付けする木製建具です。折戸のように開閉し、一本ずつ角度の違う桟が、日射と視線を選り分けます。
設計はWebアプリ上のパラメータ操作だけ。CNC加工機用のデータを自動で出力。

グリッドは規則的に、桟は有機的に。
割付は等間隔のまま、桟の角度だけが一本ずつ違います。幾何学のなかに、その窓だけの表情が生まれます。

桟の隙間から、景色だけが抜ける。
視線を遮る角度と、抜けをつくる角度。同じ一枚のなかで、眺望が欲しい箇所だけが残ります。

光は、木に当たってから入ってくる。
直射がそのまま室内に届くのではなく、桟に反射してから広がります。柔らかな間接光が、室内に黄金色の光を届けます。

木のエイジングを楽しむ。
木は時間とともに、色味や質感が変わります。そのような移ろいを楽しむことができます。

背景
窓の悩みは、窓ごとに違う。
朝だけまぶしい。隣から見られたくない。景色は見たい。窓の向きや位置によって、悩みは一つずつ違います。
それなのに、大量生産で規格化された窓は、その場所特有の要求に応えられていません。

オーダーメイドは、手が届きにくい。
職人による一品生産はコストが高く、自分で建具を作製するには専門ソフトの知識が要ります。結果として、
個別の悩みに応える仕組みが、まだ整っていない。


コンセプトムービー
デザインコード
光と視線を、桟の形で制御する。
まぶしさを抑制する
グリッドの分割数と桟の厚みを、環境解析から導き出す。太陽軌道と開口部の関係を捉え、日射を遮蔽できる最小単位まで削り、縦横に繰り返す。

視線を選択する
桟が垂直なら視線が通り、角度をつけると遮られる。この原理を使い、眺望の抜けを場所ごとに選ぶ。CNC加工が任意の角度を可能にする。

Webアプリ
専門ソフトは、いらない。
パラメータを入れるだけで、設計・解析・図面出力までを一貫したWebアプリ。
条件を入力
窓の幅・高さ・床からの高さ・格子の分割数・方角・厚さ・季節などを入力。

自動設計・日射解析
建具の有無で日射遮蔽率を可視化。形が変われば、床に落ちる日射も変わる。

ARで確認
QRコードからAR機能へ。自分の窓に、自分の設計した建具を重ねる。


カットデータを出力
CNC加工機のカットデータをDXF・PDFで自動出力。

機械学習で、環境解析を即時化する
通常の専門ソフトによる環境解析は時間を要します。そこで床面に落ちる日射量を5,000回解析して学習データをつくり、機械学習で予測する仕組みを構築しました。
ユーザーはリアルタイムで結果を確認しながら、形を調整できます。
- 解析時間
- 0.06秒従来 約4秒
- 高速化
- 66倍学習データ 5,000通り


実験・実測
眺望を残したまま、直射を遮る。
強烈な直射が室内に入り込む。日中は直射光がディスプレイに反射し、遮光スクリーンに頼らざるを得ない状況でした。そこでAKARIDOを設置することで、日射を遮りながらも、間接光を室内に取り込みます。
- 日射遮蔽率
- 98.8%
- 施工時間
- 30分組み立ては約2時間





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